HyperBack は、任意のハイパーバイザー(Microsoft Hyper-V、または VMware vSphere ESXi)上の仮想マシンのバックアップをすることができます(エージェントレス バックアップ)。
対象のハイパーバイザー、および仮想マシンにエージェントをインストールすることなくバックアップすることができるので、ハイパーバイザーにかかる負荷を最小限に抑えることができます。
- Desktop、Cloud では実行できません。
- vCenter を指定した場合は、管理下の ESXi ホストは一つずつの登録となります。
- Virtual(物理ホストバックアップ用/HyperAgent用プロダクトキーインストールマシン)では、追加する際にハイパーバイザーの役割で[HyperBack(エージェントレス バックアップ)]を設定する必要があります。
ライセンス超過状態で HyperBack の対象となるハイパーバイザーを登録する場合は、登録済みのハイパーバイザーのアクティベーション解除が必要になります。 - Server では、プロダクト キーに割り当てられたライセンス数の範囲内でバックアップ対象の仮想マシンを選択してください。ライセンス超過状態となる場合は、既にアクティベーション済みのバックアップ タスクから必要な数のタスクのアクティベーション解除が必要になります。
- Hyper-V 2012/2012R2 のチェックポイントは各仮想マシンの VSS Writer と連携を行いません。仮想マシン内でドメイン コントローラー、SQL Server、Exchange、Oracle、VSS非対応のデータベースなどをご使用の場合には各仮想マシンに ActiveImage Protector -RE をインストールして(エージェント ベース)バックアップによる運用を行ってください。
- Hyper-V の第一世代仮想マシンを対象にした場合、バックアップ終了後に「VG_Snapshot1(または2)」がチェックポイントとして作成されます。このチェックポイントを削除すると、次の増分バックアップではベース バックアップと同程度の処理時間がかかるのでご注意ください。
HyperBack 5つの特長
仮想マシンにバックアップエージェントのインストール不要
従来のエージェントベースのバックアップでは、各仮想マシンにバックアップエージェントをインストールする必要がありました。エージェントレスバックアップでは、各仮想マシンにバックアップエージェントのインストールは不要となります。
エージェントベースバックアップ

エージェントレス(HyperBack)バックアップ

ホストや仮想マシンのCPUやRAMの消費が最小限
バックアップタスクの実行はリモートの HyperAgentで実行しますので、ハイパーバイザーやゲストマシンの CPU やメモリの消費は最小限で済みます。
HyperRecovery(リストア機能)
従来のエージェントベースあるいは今回のエージェントレス・バックアップのイメージファイルを同じ、または別の仮想マシンに復元可能です。 別タイプのハイパーバイザーにも柔軟に復元可能です。
- Linux 仮想マシンのバックアップイメージを使用する場合は、バックアップ元と同タイプのハイパーバイザーをターゲットとして選択してください。
Ver.6.5.0からHyper Recovery Live!機能が搭載され、仮想マシンの復元完了を待たずに、仮想マシンが起動できる状態になれば仮想マシンを起動し、稼働しながらバックグラウンドで実際の復元対象の仮想ディスクへのマイグレーションを行います。
完了後にはそのまま実稼働状態になります。
Hyper-V上の仮想マシンの増分バックアップ
Hyper-Vホストにエージェントまたはドライバーをインストールせずに仮想マシンの増分バックアップがおこなえます。Hyper-V が変更の追跡をおこなうRCT(Microsoft Resilient Change Tracking)に対応していますので、Windows Server 2016 Hyper-V以降の第二世代の仮想マシンのバックアップも可能です。
重複排除圧縮がさらに効果的に
各仮想マシンにインストールをおこなうエージェントベース・バックアップでの重複排除圧縮の効果は、実行している1台の範囲内に留まりますが、複数の仮想マシンを包括的に扱うエージェントレス・バックアップではより多くの重複を排除でき、更に効果的に容量を節約できます。